齊藤 慶輔(サイトウ ケイスケ)
現 職
猛禽類医学研究所 所長
獣医師
[兼任・委員等]
環境省 シマフクロウ保護増殖分科会検討委員
環境省 オオワシ・オジロワシ保護増殖分科会検討委員
環境省 希少野生動植物種保存推進員
日本野生動物医学会 理事(野生動物保全福祉担当)
世界野生動物獣医師協会(WAWV) 理事
野生動物救護研究会 理事
北海道ラブターリサーチ 代表
サハリン・ジャパン・ワイルドライフネットワーク代表
ワシ類鉛中毒ネットワーク副代表
(財)クリステル・ヴィ・アンサンブル アドバイザー
主な経歴
幼少時代をフランスで過ごし、野生動物と人間の共存を肌で感じた生活を送る。 |
日本獣医畜産大学(野生動物医学教室)卒業、獣医師。 |
平成6年より釧路湿原野生生物保護センターを拠点に、希少猛禽類の救護や野生復帰などの保全医学的な研究を行う。 |
また、北海道-サハリン間の”渡り”をしながらオオワシの保護活動を行なうとともに、猛禽類における鉛中毒の根絶にも力を注ぐ。近年、傷病・死亡原因を徹底的に究明し、その予防のための生息環境の改善を「環境治療」と命名し、活動の主軸としている。 |
環境省希少野生動植物種保存推進員、北海道地方環境事務所調査研究員、環境省オオワシ・オジロワシおよびシマフクロウ保護増殖分科会検討委員。WAWV(世界野生動物獣医師協会)理事、日本野生動物医学会 理事、サハリン・ジャパン・ワイルドライフネットワーク代表、ワシ類鉛中毒ネットワーク事務局長。 |
著書に野生動物救護ハンドブック(共著) 1996 文永堂出版、Raptor Biomedicine Ⅲ 2001 Zoological Education Network (共著)、生態学からみた野生生物の保護と法律 2003(財)日本自然保護協会編 講談社、日本の希少鳥類を守る 2009 京都大学学術出版会、野生動物のお医者さん 2009 講談社などがある。 |
テレビ番組 プロフェッショナル仕事の流儀、ソロモン流、NEWS ZEROなどで紹介され反響を呼んだ。 2009年冬、東宝映画「ウルルの森の物語」の主人公のモデルとなる。 |
主な活動歴
1996年 | 野生猛禽類(オオワシ)の鉛中毒症を初確認。 |
1996年7月 | JICA事前調査団員としてマダガスカルに派遣させる。 |
1996~1997年 | ロシア極東(サハリン、沿海州)、北方領土シマフクロウ生息確認調査に参加。 |
1996年~ | 北海道における大型猛禽類の鉛中毒防止活動を行う。 |
1997~1998年 | スコットランドにてオジロワシ野生復帰計画に参加。 |
1999~2006年 | 日露合同 ワシ類鉛中毒実態調査を主催。 |
2007年 | ロシア ハバルフスク洲アムール川流域のボロン保護区にてオジロワシの捕獲調査。 |
1999~2010年 | サハリンにおける日露共同オオワシ調査を主催。 |
2000年~現在 | 大型猛禽類の鉛中毒罹患状況調査を主催。 |
主な講演テーマ例と概要
◆野生の命と向き合う~希少猛禽類との共生を目指して~ |
絶滅の危機に瀕した猛禽類の保護活動、傷ついた野鳥の治療と野生復帰への努力や、傷病・死亡原因の徹底究明と、その予防、生息環境の改善の取り組みについてお話します。 |
◆野生の猛禽を診る |
絶滅の危機に瀕する鳥たちを取り巻く人為的危機(鉛中毒、鉄道・自動車・風力発電施設への衝突事故など)が増加する中で、人間と動物を育む自然環境を健全で安全なものに変えていく「環境治療」という考え方についてお話します。 |
◆日本とサハリンにおけるオオワシの現状と課題 |
◆野生動物の命を守る!~北海道の最前線から |
◆野生動物との共生を目指して |
主な著書
■『野生の猛禽を診る―獣医師・齊藤慶輔の365日』 (北海道新聞社 2014/5) | |
<「BOOK」データベース> 釧路湿原内にある野生生物保護センターを拠点に、全国でも数少ない野生専門の獣医師として働く著者の活動の記録。特に傷ついたシマフクロウ、オオワシ、オジロワシといった希少猛禽類の救護と治療を担い、野生復帰という大目標に向け日々心血を注ぐ。エゾシカ猟が原因の鉛中毒、鉄道・自動車や風力発電施設への衝突事故など、絶滅の危機に瀕する鳥たちを取り巻く人為的危機が増す中で、被害状況の把握とその予防に力を尽くす著者が訴える「環境治療」の考え方とは何か。 |
|
■『オホーツクの生態系とその保全』共著 (北海道大学出版会 2013/3) | |
■『The eagle watchers』共著 (Cornell University Press 2010/4) | |
■『世の中への扉 野生動物のお医者さん』 (講談社 2009/12) | |
<「BOOK」データベースより> 釧路湿原の中にある野生生物保護センターで、絶滅の危機にひんしたオオワシやシマフクロウなどの猛禽類を治療する獣医師。「人間が、野生に帰すのは無理だと判断してしまえば、それで終わってしまう。野のものは、野へ帰してやりたい」と語る齊藤氏の仕事のゴールは、傷の完治ではなく、動物を野生に帰すこと。日本ではまだめずらしい野生動物専門の獣医師の立場から、野生動物の現状や、命の重みとは?といったさまざまな問題に深くせまります。 |
|
■『猛禽類学』共訳 (文永堂出版 2010/7) | |
■『日本の希少鳥類を守る』共著 (京都大学学術出版会 2009/3) | |
■『野生動物の医学』共訳 (文永堂出版 2007/10) | |
■『生態学からみた野生生物の保護と法律』(財)日本自然保護協会編 (講談社 2003/11) |
|
■『Raptor Biomedicine Ⅲ』共著 (Zoological Education Network 2001) | |
■『野生動物救護ハンドブック』共著 (文永堂出版 1996/4) |