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森下 信雄

森下 信雄(モリシタ ノブオ)

現 職

北摂演出研究所代表
経営・マーケティングコンサルタント

経 歴

1982年3月 岡山県立高梁高等学校卒業
1986年3月 国立香川大学経済学部卒業
1986年4月 阪急電鉄㈱入社
1992年4月 阪急西宮スタジアム副支配人
1998年7月 宝塚歌劇団制作部制作課長
2000年2月 同上制作部星組プロデューサー
2001年4月 ㈱宝塚舞台劇場部長
2004年4月 阪急電鉄㈱歌劇事業部事業推進課長
2007年4月 阪急電鉄㈱歌劇事業部宝塚総支配人兼事業推進課長
2008年4月 ㈱梅田芸術劇場企画営業部長
2009年4月 ㈱梅田芸術劇場取締役企画営業部長兼東京事業部長
2010年4月 同上常務取締役
2011年7月 阪急電鉄㈱退職
2015年7月 北摂演出研究所設立
【略歴】
1963年、岡山県生まれ。86年、香川大学卒業後、阪急電鉄株式会社入社。鉄道現場(駅務員、車掌、運転士)、梅田茶屋町再開発計画担当、阪急西宮スタジアム(阪急西宮球場)副支配人を経て、98年、宝塚歌劇団に出向。歌劇団にて制作課長、星組プロデューサー、宝塚総支配人と宝塚歌劇事業全般を経験する。08年に株式会社梅田芸術劇場に出向、常務取締役として社業全般を統括。11年、阪急電鉄を退職。15年北摂演出研究所設立。経営・マーケティングコンサルタントとして活動する傍ら、エンターテイメント事業戦略論や観光・イベント事業論について関西大学、近畿大学等で講義を実施している。

講演テーマ例と概要

元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略
2014年に創立100周年を迎えた宝塚歌劇。浮き沈みの激しいエンターテイメント業界で成長を続ける経営戦略=「垂直型統合システム」について紹介する。
2014年、創立100周年を迎えた宝塚歌劇・・・永らく親会社である阪急電鉄の本業たる鉄道事業の旅客誘致策の一環との位置づけで、単独では事業性を問われない「気楽な立場」にあった。それが今や、鉄道・不動産に次ぐグループ事業の「第3の柱」と言われるまでに成長した要因は何なのか?マイケル・ポーターに代表される経営理論「垂直統合型」ビジネスモデルは、一般的には自動車や電機といった製造業で適用され成功を収めているが、実は宝塚歌劇のビジネスでも100年前から実践されていた! その内容を具体的に明らかにするとともに、今後のビジネス展開において、宝塚歌劇が変わらず実践してきた「コミュニケーションそのものを売る」ビジネスモデルの重要性について説明する。
元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」に学ぶ地域開発
近年、各地でエンターテイメントを地域開発に活かそうという「聖地巡礼」がブームとなっているが、その先駆けと言える宝塚歌劇を例に、地域の関係性について紹介する。
2014年、創立100周年を迎えた宝塚歌劇の本拠地は兵庫県宝塚市に存在する「宝塚大劇場」です。なぜ、大阪の中心でなく宝塚なのか?古来、鄙びた湯治場であった宝塚に大阪梅田から鉄道を敷き、温泉場の余興として小林一三がスタートさせた宝塚歌劇・・・ 劇場だけでなく、音楽学校、稽古場、スタジオ、大道具や衣装の製作場といった演劇経営に必要な全ての要素、そして宝塚ホテルや遊園地をここ宝塚に集積させ、地域とともに発展してきました。近年、日本各地でエンターテイメントを地域振興に活かそうという所謂「聖地巡礼」がブームとなっていますが、タカラヅカと宝塚の関係性は、その元祖・先駆けともいえるものです。関連して「梅田(新宿)コマ劇場」と北島三郎さんを頂点とする「歌手芝居」のかつての隆盛を「お伊勢参り」と捉える独自の視点などもご紹介しながら、エンターテイメントと観光、ひいては地域づくりの戦略についての展望をお話しします。
元・宝塚総支配人が語る 宝塚歌劇とAKB48比較論
宝塚歌劇とAKB48の共通項とは何か?それは「シロウトの神格化」という今後のあらゆるコミュニティ創造のヒントとなるキーコンセプトである。
「近接性と結界」「偶然性と必然性」「開放系と閉鎖系」・・・また、双方とも宝塚・秋葉原という「聖地」を抱えていること。そういったキーワードで両者の比較をすること及び、私自身の歌劇制作の現場体験により、宝塚歌劇とAKB48の間に意外にも強い親和性があることを明らかにする。それは即ち「未完成を未完成なまま」ファンコミュニティが追いかける「シロウトの神格化」という共通のコンセプトで表現できる。AKBグループの総帥、秋元康プロデューサーが「おニャン子クラブ」の時代からタカラヅカを意識しながら事業展開しているであろうことも紹介しつつ、宝塚歌劇とAKB48のビジネスモデルが今後のエンターテイメント業界のみならず、ポスト資本主義・工業化社会で一般的に通用する「普遍の真理」になることをご紹介したい。
元・宝塚総支配人が語る 宝塚歌劇に学ぶ組織運営・危機管理
約400名の独身女性のみで構成される宝塚歌劇団のプロデューサーを経験して学んだ組織運営・危機管理の要諦を紹介する。
プロデューサーの仕事は、限られた製作予算・スケジュールの中で、キャストだけでなく演出家や衣装製作担当者等の、ともすれば利害が対立するスタッフを取りまとめ、開幕初日に最大限のパフォーマンスをお客様にお見せすることに尽きます。しかしながら、キャストの病気や怪我、台本の遅れ等の制作段階でのトラブル、そして公演中に発生する舞台装置故障等のトラブルは避けて通れません。現場経験から導き出した組織運営と危機管理術を「NHK 19代目うたのおねえさん」こと「はいだ しょうこ」さんの抜擢秘話なども織り交ぜながらご紹介します。

主な実績

宝塚歌劇の作品制作、大道具や衣装の製作、劇場経営・販売促進と全ての業務に従事し、宝塚総支配人として歌劇事業の躍進において中心的役割を果たす。結果、阪急グループ事業の「第3の柱」となり、多大なる利益を継続的に計上している。また、経営破たんしたコマ・スタジアムの事業承継会社たる㈱梅田芸術劇場に出向し、宝塚歌劇OGを起用したミュージカル路線を確立して、同社の復活に貢献した。

<講演実績>
2015年7月 日本経営合理化協会主催「全国経営者セミナー」にて講演

ご講演に参加されたかたの感想

エンターテイメント業界の経営戦略、マーケティング戦略論は他に例を見ない。
宝塚歌劇が100年継続した解説も明確であり、宝塚歌劇と地域振興の関係性に
ついても非常にわかりやすい。

主な著書・メディア出演

【主な著書】
森下信雄著書 『元宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略』(角川書店 2015/1)
<内容紹介>
100周年を迎えた宝塚歌劇団。競争激しいエンターテイメント業界でこれほど長く続けられている理由とは。垂直統合型システム、著作権管理方法、ロングラン興業のための5組化・・・。その秘密が今、明かされる。
<「BOOK」データベースより>
内部の人間としてかかわってきた著者による「タカラヅカ」の強み、弱み、機会、脅威―。100年続いたロマンと算盤。  
【主なメディア出演】
2015年3月8日放送 BS日テレ「久米書店」出演
http://www.bs4.jp/kumebook/onair/47.html
♯47 森下信雄・元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略
お客様は、2014年に100周年を迎えた宝塚歌劇団の元総支配人・森下信雄さん。タカラヅカの母体は阪急電鉄、森下さんもかつては駅員や電車の運転士を務めていた。400人を超える団員が全員未婚の女性という世界唯一の劇団・タカラヅカは、もともとは温泉場に客を呼び込むために結成された。浮き沈みの激しいエンターテインメント業界で、なぜ100年経った今も輝きを失わないのか?そこにはAKB48にも通じる、盤石の経営戦略が存在した。「ロマンと算盤」の秘密が明かされる。(番組HPより)