稲垣 友仁(イナガキ トモヒト)
現職
プロフェッショナルコーチ
宇都宮大学大学院工学研究科 非常勤講師
略歴
1969年生まれ。三重県出身。
金沢大学教育学部卒業後、三重県公立中学校教諭、小学校教諭を経て、三重県教育委員会へ出向。
その後、14年間勤めた公務員を退職し、教職公務員からプロコーチへの転職第1号となる。
日本にコーチングが導入されたコーチング元年(97年)からコーチングを導入し、問題児の個性を活かして才能を開花させる奇跡のコーチング手法で、これまでに500人以上の子ども・親に対してコーチングを行なってきた。教育現場を熟知した本格コーチとしては、国内随一の実績を誇る。
現在では、各都道府県教育委員会・行政機関・各教育現場に対してコーチングの講演・導入アドバイザーとしても活動中。講演・プロデュース数は年に100本を越え、3,000人以上の教育者・学生達に対してコーチングを伝えている。
中学校教諭時は、サッカー三重県代表U-14のコーチも務める。
2007年・2008年三重県教育委員会「教育コーチング推進アドバイザー」
国立宇都宮大学大学院工学研究科「共創コーチングアドバイザー」
【資格等】
生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
日本コーチ協会東海チャプタ-代表(2005年・2006年度)
NHK名古屋文化センターコーチング講座講師(2006年~2009年)
共育コーチング研究会会員
教員免許
高等学校一種(保健体育)
中学校一種(保健体育)
小学校一種
主な講演テーマ例と概要
■生徒の意欲を引き出すコーチング |
生徒の意欲を引き出す方法を、コーチングという体系的にまとめられたスキルを学びながら理解を深めていきます。(演習可) |
■学校現場で活かすコーチングの技術 |
学校現場で有効なコーチングの手法を具体例なども交えながら学んでいきます。状況次第で演習も行います。 |
主な研修テーマ例と概要
■教職員向けコーチング研修 |
学校現場でコーチングをどのように活かすか、演習も含めて研修を行います。 |
■部活動指導者向けコーチング研修 |
部活動指導者向けに、現場でどのようにコーチングを活かすか、演習も含めて研修を行います。 |
■リーダー向け共創コーチング研修 |
リーダーが部下との共創をどのようにして創りだすのかをコーチングという体系だったスキルを中心に習得を目指します。 <稲垣陽子氏と共同研修> |
主な実績 (敬称略、順不同)
【教育委員会】
名古屋市教育委員会、三重県教育委員会、杉並区教育委員会、練馬区教育委員会、茨城県教育委員会、宮崎市教育委員会、三重県総合教育センター、滋賀県総合教育センター、黒部市教育センター、さくら市教育委員会、鈴鹿市教育委員会、明和町教育委員会、中川区生涯学習センター 他。
【各団体】
三重県高等学校生徒指導主事連絡協議会、愛知県地域人材育成事業、静岡県高等学校教育研究会養護部会、茨城県学校教育相談研究会、三重県生活部 おしごと広場みえ、三重大学教育学部授業論研究室、松阪市子どもと教育研究会 練馬区副校長会、生駒市小中学校教頭会、坂井地区教頭会、三重郡小中教頭会、つくば市さくら地区学校警察連絡協議会、愛媛県国体監督・指導者資質向上プログラム、津市スポーツ少年団、三泗地区教育研究協議会、岡山県就実学園高等学校・中学校PTA、四日市私立幼稚園PTA、名古屋市立大清水小学校・鎌倉台中学校PTA、名古屋市立大高北小学校PTA、名古屋市立豊国中学校・日吉小学校・千成小学校3校合同PTA、名古屋市立幅下小学校PTA、東員町立城山小学校PTA、桑名市立修徳小学校PTA、朝日町立朝日小学校PTA、桑名市立星見ヶ丘小学校PTA、さくら市立南小学校PTA、桑名市陽和中学校ブロック、三重県スクールコーチング実践研究会、曹洞宗東海管区教化センター、茨城県適応指導教室担当者、茨城県教育委員会仲間同士の絆づくりプロジェクト、新潟県教員ときわ会、愛知県高等学校教職員組合女性部、愛知教育大学同窓会 春日井支部勉強会、KIS慶愛学院、鈴鹿市幼稚園教諭、富山県学習塾協議会 他。
【教職員研修】
宇都宮大学、信州大学工学部、南山大学経営学部、鈴鹿短期大学、高田短期大学オフィス情報学科、中和医療専門学校、学校法人聖徳学園、学校法人就実学園中学・高等学校、学校法人盈進学園中学・高等学校、サレジオ工業高等専門学校、茨城キリスト教学園中学校高等学校、学校法人富田学園 富田高等学校、三重県立相可高等学校、静岡県立浜松西高等学校・中学校、三重県立四日市南高等学校、三重県立津東高等学校、三重県立鳥羽高等学校、愛知県立瑞陵高等学校、三重県立名張高等学校、三重県立志摩高校、三重県立伊賀白鳳高等学校、東京都神津島村立神津中学校、草津市立玉川中学校、三重郡朝日町立朝日中学校、杉並区立大宮中学校、四日市市立大池中学校、松阪市立中部中学校、名古屋市立新効中学校、笠間市立友部第二中学校、四日市市立富田中学校、松阪市立第三小学校、名古屋市立豊田小学校、日進市立梨の木小学校、みょうじょう幼稚園 他。
【授業】
宇都宮大学大学院工学研究科、三重大学、三重短期大学、四日市大学、皇學館大学、鈴鹿医療科学大学、高田短期大学、鈴鹿国際大学、鈴鹿短期大学、三重県立あけぼの学園高校様、茨城県ひたちなか市立市毛小学校、茨城県結城市立結城中学校、滋賀県米原市立河南中学校3年生卒業授業、行方市立小高小学校、かすみがうら市立下稲吉中学校、笠間市立友部第二中学校、古河市立中央小学校、つくば市筑波小学校 他。
【コーチ協会等、団体勉強会】
日本コーチ協会、共育コーチング研究会、日本コーチ協会東海支部、NHKカルチャー名古屋教室、NHKカルチャー浜松教室 他。
ご参加された皆様の感想
ティーチング、リーディング、コーチングのバランスが大事であることを学びました。自分にはコーチングのスキルが足りません。相手から引き出すことを大切にし、質問をクリエイトする力をつけていきたいと思います。 |
教師として、ティーチングやリーディングだけでなく、相手から引き出すコーチングが有効な手段であることが良くわかりました。子どもの話をしっかり聞いてあげること、相手を「承認」することの大切さについて理解しました。学校でも実践していきます。 |
学級の子ども達一人ひとりが「自分は大切にされている」という思いを持てるように「承認」というコーチングスキルを大切に取り組んでいきます。 |
コミュニケーションスタイルのコントロール型、コーチング型の講義では、演習も交えてその違いがよく分かりました。特に「聞く」演習では「聞いてもらえた」「話ができた」という安心感や喜びを実感でき、分かりやすく理解できました。私自身、中堅教員として職員間で自分はどんな役割を果たすことができるのか悩みますが、今日聞かせていただいたコーチングは実践できそうです。コーチングスキルについて理論的に学び、実際に演習体験できる研修の大切さについて実感しました。「答えは相手の中にある」というフレーズが心に残っています。 |
今まで教育相談などの研修でカウンセリングマインドを学んできましたが、それに通ずるものがたくさんありました。コーチングとカウンセリングは違う次元のものだと思っていましたが、実はスペクトラム的につながっていることが分かりました。今後は、カウンセリングとコーチングを組み合せて活用していきます。 |
話すことだけでなく、聞くことや承認することをすると気に気をつけるべきことを、具体的に知ることができました。思えば、自分の学級の雰囲気や、私自身の子どもへの声かけにも、省みるべきところが多くあります。相談の機会だけでなく、学級経営を考える上でとても価値のある研修でした。まずは子どもたちの「聞く姿勢」のルールを徹底し、11人の児童をタイプ分けしてみようと思います。初めて個人にあった声かけを考えることができそうです。 |
コーチングを学んで「さあやってみよう!」と思っても、なかなか移せないかと不安になっていましたが、稲垣さんが失敗談を交えながら「流れがある(聞く→承認→質問)」と教えてくださったので、とても実践しやすいと思いました。段階を踏まえて、さまざまな教育現場で活用していきたいと思います。私は今回「生徒の話を聞くだけで、アドバイスも何もできない」と、無力な自分を課題にしていましたが、「答えは自分の中にある」と気付けて、少し気が楽になりました。たくさん質問を受け、さまざまな質問をできる先生になりたいと思います。聞く姿勢も忘れずに。 |
主な著書
●金子書房発行 児童心理 臨時増刊号
2010年6月号『コーチングとは何か』※発行部数3万部 完売
●金子書房発行 児童心理
2011年9月号『向上心のある子』
●国立宇都宮大学 大学院工学研究科
『共創コーチング特論』テキスト監修